ART & SOCIETY RESERCH CENTER

P+ARCHIVE

2017.10.20

「リアルARTプロジェクト・アーカイビング実践」シラバス

シラバス
レクチャー01|2012.5.30 WED
「キックオフミーティング 日比野克彦氏レクチャー」
講師:日比野克彦氏(アーティスト)
(終了、サマリーをご覧いただけます
<種は船プロジェクト>のプレゼンテーション/+ガイダンス:プロジェクトの運営概要についてA&Sより説明
レクチャー02|2012.6.6 WED
「アーカイブするということ」
講師:筒井弥生氏(アート・ドキュメンテーション学会会員)
(終了、サマリーをご覧いただけます
アーカイブズって何? その意味と意義を歴史的背景をふまえながら、考えてみよう。
1)アート・アーカイブズの例/2)長期的記録保存の際に留意したいこと/3)P+Archiveの「アーカイブに関するリンク集」の利用法
レクチャー03|2012.6.13 WED
「プロジェクト進捗管理とレコード・マネジメント」
講師:齋藤柳子氏(レコード・マネジメントコンサルタント・学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻博士後期課程)
プロジェクト終了時に資料や文書の山から解放されるには?各段階で発生する「記録を管理する方法」を事前に決めておくことです。その手法は「レコード・マネジメント」といいます。全員が共通の考え方を身につけることで、効率的なプロジェクト運営も図ることができます。
1)プロジェクトの各ステップの明確化と進行管理/2)ステップごとの発生文書・記録名の把握/3)分冊基準またはPC上のフォルダー作成基準と階層化/4)作成記録に必要な項目の洗い出しとファイル名の付け方/5)原本保存媒体と管理部署(場所または人)
レクチャー04|2012.6.27 WED
「文書のライフサイクルと管理」
講師:柴田葵氏(桜美林大学非常勤講師)
(終了、サマリーをご覧いただけます
どんな貴重な資料であっても、生まれた時はまだ「アーカイブズ」ではない。時の流れの中で長期に渡って残されたものが、アーカイブズになるのだ。文書の一生=ライフサイクルを理解し、今・ここにある資料を適切に管理する方法を実践しよう。
1)文書のライフサイクル論/2)ファイリングの諸形態、分類の方法/3)目録の作成
レクチャー05|2012.7.11 WED
「アーカイブズを公開するにあたって:法の観点から」
講師:松永しのぶ氏(国立国会図書館総務部)
(終了、サマリーをご覧いただけます
アーカイブにはさまざまな法律が関係している。ここではどのような法がアーカイブズに関わるのか、どのように対応すべきか、また今後どうなっていくべきかを確認し、今回のプロジェクトにあてはめて考えてみよう。
1)アーカイブズに関わる法にはなにがあるか?/2)「種は船プロジェクト」にあてはめると…?/3)共有するためにはどうすべきか?
見学ツアー|2012.8.4 SAT ~6 MON
「種は船プロジェクト見学ツアー」
TANeFUNeの新潟港への到着に合わせて、新潟まで「大地の芸術祭」と「水と土の芸術祭」、「種は船プロジェクト」の見学ツアーを開催。
オリエンテーション|2012.9.14 FRI
「アートプロジェクトの記録について」
後半のワークショップ開始にあたり、ケーススタディとしている「種は船」プロジェクト、そして過去のアートプロジェクトの記録についての考察と、受講生同士の対話。
実践コース:ワークショップ|2〜3週間に1回実施
ワークショップ01|2012.9.26 WED
ワークショップ02|2012.10.10 WED
ワークショップ03|2012.10.25 THU
ワークショップ04|2012.11.7 WED
ワークショップ05|2012.11.29 THU
ワークショップ06|2012.12.13 THU
ワークショップ07|2013.1.23 WED
ワークショップ08|2013.2.6 WED
ワークショップ09|2013.2.27 WED
ワークショップ10(最終回)|2013.3.13 WED
レクチャー講師
日比野克彦(ひびのかつひこ)/1958年岐阜市生まれ。東京藝術大学大学院修了。80年代に領域横断的、時代を映す作風で注目される。作品制作の他、身体を媒体に表現し、自己の可能性を追求し続ける。各地域の参加者と共同制作を行い社会で芸術が機能する仕組みを創出する。ぎふ清流国体•ぎふ清流大会総合プロデューサーを務める。日本サッカー協会理事。東京藝術大学美術学部先端藝術表現科教授
筒井弥生(つついやよい)/国際基督教大学教養学部人文科学科卒業(西洋古典学専攻)。Harvard University, Certificate in Museum Studies 修了。2008年開講の学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻に入学、2010年修士 (アーカイブズ学)を取得。契約スタッフとして、企業や団体のアーカイブズ資料の整理、目録作成を担当。一橋大学大学院非常勤講師。アート・ドキュメンテーション学会会員、米国アーキビスト協会会員。
齋藤柳子(さいとうりゅうこ)/1972年、明治学院大学文学部英文学科卒業。住友ゴム工業(株)海外事業部、1976年、ジョンソン&ジョンソン(株)メディカル事業部長秘書勤務の後、1980年、レコード・マネジメントが日本で普及していない時代、米国のコンサルタントから約2年間、日本市場における実践を課題としたトレーニングを受け、テスト・マーケティングを展開しながらコンサルティング手法を身に着けた。Leviʼs Strauss & Co.のサンフランシスコ本社、ニューヨーク連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of New York)の運用状況を見学する機会を得、最新の実践手法を認識する。コンサルティング会社2社を経験した30年間のキャリアの中では、鉄鋼、商社、ゼネコン、化学品製造、生保、銀行、広告代理店、環境、船舶等、多岐に渡るビジネス分野のクライアントに展開した。1999年「情報公開法」制定後から、地方自治体、小中学校、福祉事業協議会、三セクの環境センターに対しても、レコード・マネジメント手法に基づく文書管理を導入した。「公文書管理法」の制定を契機に、さらなる専門性を高めるため、2010年、学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻に入学、博士前期課程を修了。並行して福岡県の自治体には、12年間に渡り文書管理の研修会と運用チェックを実施 している。2008年下期より、東京都目黒区の情報公開、個人情報保護審議会の委員も務め た。現在、博士後期課程在学中。個人情報保護士、文書情報管理士(大学院入学前は旧姓 「石堂」で活動)
柴田葵(しばたあおい)/1983年愛知県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了(文化資源学)。桜美林大学、帝京科学大学非常勤講師。アート・マネジメントに関する研究および教育普及活動を行う。主な論文に、「世界近代彫刻シンポジウムの成立」『文化資源学』(2009年3月)、「アートをめぐるコミュニティの葛藤」『住宅』(2011年9月)など。
松永しのぶ(まつながしのぶ)/1983年、アメリカ合衆国ニューメキシコ州生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(文化資源学)修士課程修了。2008年に国立国会図書館に入館。NPO知的資源イニシアティブでMALUI(=Museum、Archives、Library、University、Industries)連携のための活動に携わる。共著『デジタル文化資源の活用 地域の記憶とアーカイブ』勉誠出版、2012年、「違式詿違条例と外国人への「御体裁」―裸体といれずみの禁止を巡って」『文化資源学』、2011年など。