新潟まで出張して「大地の芸術祭」「水と土の芸術祭」、そしてケーススタディの「種は船プロジェクト」を巡る見学ツアーを8月4日〜6日の2泊3日の日程で実施しました。
P+ARCHIVEのレクチャー&ワークショップでは、3年目にして初めての試みとなる出張見学ツアーとなりましたが、真夏の猛暑の中での移動など大変な面もありましたが、無事に終了しました。ツアーにご参加いただいた受講生のみなさま、ありがとうございました。
5月19日の出港式で舞鶴を出発したTANeFUNeは、ついに8月6日に新潟港に到着。新潟まで人と人、地域と地域をつないできた、TANeFUNeの日本海を航海する旅は水と土の芸術祭の会場にて多くの方々に暖かく迎えられ、長い航海を締めくくりました。
今後は、ワークショップを通じて受講生にも協力していただきながら、プロジェクトのアーカイビングを進めていきます。
日数が経ってしまいましたが、ツアーの様子をほんの少しだけ写真でお伝えします。
[8月4日]
8月4日は大地の芸術祭の観賞日。キナーレや農舞台などを観賞。日比野さんの「種は船」の原点である莇平の明後日新聞社、アーカイブ研究施設のCIANを中心に松代エリアをまわりました。夜は鳥の劇場の「赤いろうそくと人魚」を観賞しました。
莇平では日比野さんの新作である想像する家も観賞。ご近所の軒先には朝顔が育っており、莇平の土地に根付いている日比野さんの朝顔プロジェクトが印象的でした。
CIANでの展示、「中原佑介のコスモロジー」は圧巻です。未見の方もいるかと思いますので写真は掲載しませんが、気になる方はリンク先のCIANブログをごらんください。
[8月5日]
8月5日は新潟県を北上し、TANeFUNeが停泊している新川漁港に向かいました。長い航海を経たTANeFUNeは、どこかたくましく見えました。漁港ではワークショップとしてTANeFUNeに体験乗船したり、宝箱に収める宝物作りに参加したりと「種は船」プロジェクトの現場に触れることができました。
この日も新潟は快晴。漁港に停泊してあるTANeFUNeは、同じ漁港の漁船に比べて丸っこくかなり異質な佇まい。漁師のみなさまも興味津々で一緒にTANeFUNeに乗船したりと現地の方とも交流もできました。TANeFUNeから眺める海の風景は陸とは少し違う時間が流れていて、海の色や風をゆっくりと感じながら自然の大きさを実感できました。
[8月6日]
最終日の8月6日はTANeFUNeの目的地である新潟港、そして水と土の芸術祭のメイン会場「万代島旧水揚場」を目指します。プロジェクトに関わった多くの方が舞鶴など日本各地から駆けつけ、新潟市民のみなさまと一緒にTANeFUNeの到着を迎えました。到着後はそのまま会場で航海の報告会。今までの航海を振り返りました。
午後はレンタルサイクルを借りて、新潟市内に点在する水と土の芸術祭の作品を観賞しました。
夕方からの交流パーティに参加をもって見学ツアーを終了。舞鶴から、莇平から、その他にも日本各地から本当に多くの方々がTANeFUNeの航海が無事終えたことを祝福しに駆けつけていました。忙しく移動した3日間でしたが、充実した見学ツアーとなりました。