10月25日に開催された第3回ワークショップは、教材として利用しているアーカイブ資料が急遽TRANS ART TOKYO展にて行われている「船は種アーカイブ準備室」において展示されることになったため、同展の会場に場所を移して行うことになった。
第2回に引き続き、概要目録の作成実習を行うことになったが、前回出てきた質問を参考に入力規則を修正し、再配布することにした。主な修正点は、タイトル及び年月日など質問の多かった項目について具体的な入力例を掲載する、受講生ごとに記述がばらつくのを防ぐため、小冊子類はパンフレット、一枚刷りの資料はリーフレットという風に資料形態の記述を定義する、以上の2点である。
実習作業の方は、作業に慣れたのか前回と比べるとスムーズに進んでいった。今回初めて出席した受講生もいたが、前回出てきたような質問が出ることは少なかった。入力規則を修正した成果があったものと考えたい。また号数が降順になっている資料はどう記述するか等、原秩序維持に関する質問が挙がってきたが、これもこれまで説明してきた原秩序維持の原則が受講生の間に浸透している証拠だと考えられる。
今回までの経過を見る限り、目録への入力作業に慣れるという当初の目標に向けて順調に向けて順調に進んでいると思われる。今回のワークショップの最後に「船は種 アーカイブ準備室」の展示を見学しながら、船は種アーカイブの概要を解説した。そのことを踏まえて、次のワークショップではこれまで行ってきた資料単体を対象とした記述作業から一歩進んで、資料群を対象とした記述作業にステップを移したいと考えている。
P+ARCHIVE インストラクター
松井 隆