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2017.10.19

「アート活動としてのアーカイブ」講座内容

講座内容

都市や地域と結びついたアート活動を記録、集積、公開し、未来のアート活動を支える創造の場となるアーカイブ。それは生きた情報を常に発信し続ける新たな形のアーカイブです。連続レクチャーでは、このようなアーカイブの社会的意義や活動の事例、次世代を射程に入れたアーカイブのあり方を検討し、収集、分類の奥深いノウハウまで下記のようなトピックをとりあげて、多彩なゲスト講師陣とともに詳細に学んでいきます。

  • 「プロセスとしてのアーカイブ」 7月24日(土) 講師:川俣 正
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    現在リアルタイムで進んでいるアートプロジェクトのドキュメンテーションについて学ぶ。講師にアートプロジェクトのアーティストを迎え、一次資料を記録・保存していく意味について考える。受講者が実際にプロジェクトをドキュメントしていく機会を設け、リアルプロジェクトを記録・保存していく重要性やその知識、プロセスを身につけていく。
  • 「アーカイブ的思考(archival mind)について」
    8月19日(木)講師:上崎 千(慶應義塾大学 アート・センター アーカイブ担当)
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    先駆的アーカイブを構築・研究している実践者から、アーカイブを設計する際に役立つ「考え方」を、いくつかの個別的なモデルの具体的な検証を通して学ぶ。制作の発展過程を解明しうる「制作プロセスのアーカイビング」問題を考える。また将来のアーカイブの課題等についても考察していく。
  • 「メディアとアーカイブ」
    9月9日(木)講師:畠中 実(ICC主任学芸員)
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    20世紀以降、写真、映画、ビデオ、デジタルテクノロジーなど、表現メディアが大きく広がる中で、アーカイブはどのように変化してきたのか。その歴史や変遷について学びながら、次世代を射程に入れたアーカイブのあり方、100年後から見える「アーカイブ」を考えてみる。作品が残りにくいサウンドアート、ビデオアート、パフォーマンス表現などのアーカイブ化についても学んでいく。
  • 「資料(マテリアル)を募る方法:アートプロジェクト、アートNPO活動等」
    10月7日(木)講師:嘉藤笑子(アート・オウトノミー・ネットワーク AAN代表、武蔵野美術大学講師)
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    芸術活動の団体や個人の活動資料をアーカイブ情報として捉え、収集、保存、公開の 手法について検討する。期間が限定されているイベントのフライヤー・DM・ポスター等、自主的な活動を展開している芸術団体の活動を広報するために発行される資料情報をデータベース化していく手法について学んでいく。さらにアーティストのポートフォリオの新たな収集方法を検討し、資料の収集や保存についても考えていく。
  • 「生きた組織体としてのアーカイブ構築をめざして」
    11月11日(木)講師:ドミニク・チェン(NPO法人 クリエイティブ・コモンズ・ジャパン 理事)
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    さまざまな文化資源の資料情報基盤としてのデジタルアーカイブ。アーカイブをデジタル化することによるデジタルコンテンツ全般の構築やその公開、権利や流通の問題などについても取り上げつつ、多様な記録資料の収集と保存についての具体的な方法・技術を横断的にとらえる視点を養う。同時にオープン・エンドなコミュニケーションにおけるプラットフォームとしてのアーカイブを考える。

2010年7月~11月
ゼミ日 木曜日 19:00~21:00
7/下旬, 8/19, 9/9, 10/7, 11/11

定員:15名程度

受講料:社会人6,000円/学生3,000円(全5回)

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