Ⅲ Situations 状況 (pp.27〜38) サマリー
ソーシャリー・エンゲイジド・アートが関わるコミュニティにはそれぞれ特有の社会的シナリオがある。その多様性を理解することがプロジェクトを成功に導くカギとなる。本章では、SEAプロジェクトで生じる典型的な状況について、著者は3パターンの架空なシナリオを想定し、プロジェクトを進める際にアーティストが直面するであろう葛藤とその対処について、シナリオごとにあぶり出していく。プロジェクトに対するコミュニティの期待や、アーティストがそれを認識した上で、いかに人びとの認識を変化していくことができるのか、対人関係の分析心理学、社会学の理論を援用しつつ読み解いていく。さらに、 ソーシャル・ワークとSEAの対人関係におけるアプローチの類似点と相違点をあげ、両者を同一化してしまう危険性を指摘しながらも、ソーシャル・ワークの実践からSEAプロジェクトを行う上でアーティストが学ぶべき点を明らかにしていく。
ディスカッション
【SEAプロジェクト始まり、成り立ちについて】
【コミュニティとの関係】
【ソーシャル・ワークとの相違】
(モデレーター 工藤)