国際的に著名なイギリス人アーティスト、リチャード・ウイルソンによる巨大キネッティックアート≪場の回転≫がリバプールの街なかにつくられた。この作品は、第5回リバプール・ビエンナーレ(2008年9月20日-11月30日)のいわば目玉出品作。ムーアフィールドス駅(Moorfields)向かいにたたずむ遺棄されたビルを使い、建物2層分の窓を円形状(直径8m)にくり抜いた部分を360度回転させるといもの。回転機には輸送産業に使用されるローター機が使われている。この作品はリバプール・カルチャー社、北西部地域開発機関、シティフォーカス、ノーザンウエイから資金提供を受け、制作費£450,000(内リバプール・カルチャー社 £150,000)をもって完成した。観光客を集客するなど、作品は予想以上の反響を生み、2011年1月まで展示された。
イギリス北西部に位置するリバプール市は、2008年の欧州文化首都に選ばれ、近年では文化・芸術に力を入れた都市づくりで知られている.今回のリバプール・ビエンナーレは、スイル・ピッグスを芸術総監督としたキューレター・チームにより、展覧会テーマを「メイク・アップ(MadeUp)」(フィクションや嘘をつくりだすネガティブな意味と、ファンタジーや神話をつくるポジティブな意味があり、現実と非現実の間に横たわる両義性をみせるという主旨)とし、新たに30~40作品を国際的アーティストや若手アーティストにコミッションしている。作品は、テイト・リバプールやFACT等の建物での展示の他、市内の公共スペースに展示される。作品がリアルに回転する様子は、YouTubeにて数多くの映像を見ることができる。
アーティスト | Richard Wilson |
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アーティスト(日本語) | リチャード・ウイルソン |
ジャンル(建築家、ランドスケープなど) | アーティスト |
場所(国) | イギリス |
場所(原語) | Liverpool |
完成年 | 2007 |
施主・主催 | Culture Company and Liverpool Biennia |
関係団体(共催、後援、助成、協賛、協力) | |
資金源 | |
資金源(その他の場合) | |
予算規模(円) | |
外部リンク | http://www.richardwilsonsculptor.com/projects/turning_the%20_place_over.html |
タグ(地域、テーマ) | イギリス, テンポラリー |