国立公園エヴァーグレーズに隣接して1990年代に開発が進んだ大規模住宅地はかつての豊かな自然環境をすっかり失ってしまっている。アーティストたちはその現状に対して過去の土地の姿を甦らせるプロジェクトを実現しようとした。直線的に開発された住宅地に対して、ダイナミックなサークル状の水面とボール状に傾斜した芝生の広場が結ばれ、これは野外のシアターともなる。辺りの遊歩道には、生物学者によってリサーチされた地域の動植物を説明するプレートがテキストとともに設置された。また掘削した際に発見された珊瑚の化石は遊歩道に埋め込まれ、大きな珊瑚は彫り込まれてベンチとして活用されている。水に突き出して、ガラス張りのガセボ(東や)が設置され、水に浮かんだような雰囲気で休憩ができる。以前の湿地帯がゲーテッド・コミュニティへと変容してしまったことに対して、アーティストは、ここに住む人びとにとって貴重なコミュニティ施設であると同時に、人びとの環境への意識を変化させる場所を創り出そうとしたのである。
アーティスト | Mags Harries, Lajos Heder |
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アーティスト(日本語) | マグ・ハリエス、ラヨシュ・ヘダー |
ジャンル(建築家、ランドスケープなど) | アーティスト |
場所(国) | アメリカ合衆国 |
場所(原語) | Miramar Regional Park, Broward County, Florida |
完成年 | 2006 |
施主・主催 | Broward Cultural Affairs, City of Miramar |
関係団体(共催、後援、助成、協賛、協力) | |
資金源 | 公的資金 |
資金源(その他の場合) | |
予算規模(円) | 1億以上 |
外部リンク | http://harriesheder.com/project/miramar-regional-park/ |
タグ(地域、テーマ) | アメリカ, 環境/エコロジー |