温暖化による海面上昇についてアーティストの視点から表現し各地で展示・ディスカッションをおこなったプロジェクト。島国であるイギリスでは海面の上昇が深刻な影響をもたらすものとして問題視されてきた。アーティストはイギリスの環境・食料・地域省(Department for Environment, Food and Rural Affairs:DEFRA)より、その状況を広く認識してもらうためのプロジェクトを委嘱された。アーティストは科学者、環境家、建築家との協働により、実際になにが起こるのか、人間生活にどのような影響があるのかを現実的に示し、一方でオルタナティブな物語を詩的なことばで語っている。また高層の住居のあり方を具体的に開発してもいる。テムズ川、リーバレー川、エイボン川など実際の場所に対して、都市を守るための解決策を提案し、その都市でインスタレーションを展示、市民との議論をくり返した。作品の制作にはDEFRAが助成し、各地での活動には現地の美術館、環境センターなどが協力した。このプロジェクトによって市民の温暖化に対する意識が高まっていることは高く評価されている。ヘレンとニュートンは1970年代より環境アーティストのパイオニアとして夫妻での活動をおこなっており、地球規模での課題に対して、学際的なコラボレーションと市民との対話を通じて提言している。
アーティスト | Helen Mayer Harrison, Newton Harrison |
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アーティスト(日本語) | ヘレン・マイアー・ハリソン、ニュートン・ハリソン |
ジャンル(建築家、ランドスケープなど) | アーティスト |
場所(国) | イギリス |
場所(原語) | Exeter, London, Shrewsbury, Manchester, Bristol |
完成年 | 2009 |
施主・主催 | DEFRA grant, 5 museums in GB |
関係団体(共催、後援、助成、協賛、協力) | David Haley, Harrison Studio & Associates |
資金源 |
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資金源(その他の場合) | 個人寄付 |
予算規模(円) | 1億以上 |
外部リンク | http://greenhousebritain.greenmuseum.org/ |
タグ(地域、テーマ) | ヨーロッパ, 環境/エコロジー |