『ア・ブレイド・オブ・グラス』 日本語版第3号を発刊
『ア・ブレイド・オブ・グラス』は、ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)に取り組む米国のアーティストに対し、プロジェクト資金の助成と活動支援を行っている非営利芸術団体「A Blade of Grass (ABOG)」が2018年秋に創刊し、ウェブサイトで公開している年2回刊のSEA専門マガジンです。アート&ソサイエティ研究センターでは、ABOGの協力を得て、このマガジンの日本語版を編集・公開しています。
第3号のテーマは「規範に挑戦するアーティストたち」。身体的、経済的、制度的な理由で社会の「標準」からはずれ、「周縁」に位置づけられた人たちの経験と創造性を肯定し、彼らに対する人々の見方や態度を変ようと挑戦しているアーティストに焦点を合わせています。日本語版には、社会復帰に困難がつきまとう元受刑者、ジェントリフィケーションで追い立てられる極貧層やホームレス、差別や搾取の対象となる移民労働者の問題に取り組むプロジェクトについての記事を掲載しました。連載の「アーティストに聞く」では、メアリー・マッティングリーが読者からの質問に答え、ABOGのエグゼクティブ・ディレクター、デボラ・フィッシャーは、芸術機関を原子炉に喩えた興味深いエッセイを執筆しています。
Contents
▪︎ 第3号イントロダクション
▪︎ 未来の自分を思い描く:投獄後のアイデンティティの再生
▪︎ スキッド・ロウの低所得層住宅(アフォーダブルハウジング)を創造的に
▪︎ 移民の抵抗と連帯による協働のアート
▪︎ アーティストに聞く:メアリー・マッティングリーが質問に答える
▪︎ 芸術機関(アート・インスティチューション)を原子炉に喩えてみよう
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