グループ社員4万人が1票を投じる「MS&ADみんなの地球プロジェクト」のロゴマークコンペティション。約一ヶ月に渡るWEB投票期間を終え、グランプリ受賞作品がついに決定しました。
グランプリ受賞作品
グランプリを受賞したのはA案の「地球の未来をみんなでつくる」です。まずは制作者の喜びの声を紹介します。「この度は、栄えある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。ご担当者の方と打ち合わせする中ですぐ頭に思い浮かんだのが「地球の未来をみんなでつくる」というコンセプト。
シンボルマークはパズルの世界地図をベースに制作。一人ひとりが行動することが大事だということ。最後のピースを人型にすることで、一人ひとりのエコ活動の大事さ、みんなで未来の地球をつくることを表現しました。
今後、地球の未来のための社会づくりの一助となれば幸いです。 」
A案は投票前に開催された講評会と審査会でもひときわ推す声が多かった作品です。受賞のコメントにもあるように、オレンジ色の人型パズルピースに込めた、「一人ひとりの力が世界を変えるのだ」というデザイナーの想いが、プロジェクトを推進するスタッフや支援する社員の共感を呼び、グランプリ受賞へと繋がったのではないでしょうか。
最終選考に残った2作品
最終選考に残りながら、僅差で受賞を逃したのがB案「愛らしいキャラクターが人を地球を結ぶ“エコ親善大使”」とC案「MS&ADが自然環境をつくっていく」です。
B案は親しみやすいキャラクターを前面に押し出した、楽しいロゴマークです。ロゴタイプ「みんなの地球」には人を表現した書体を使用するなど遊び心を感じさせます。
C案は、社名のアルファベット(MS AD)を組み合わせて、自然と人を表現したダイナミックな作品です。色もあえてコーポレートカラーの一色のみで抑えることで、要素の多い構成をすっきりと仕上げています。
A&Sが推薦した3名のクリエイター
グランプリ受賞作品A案と作品B案を考案したのがクリエイターの並木学さん。おむすび(omsb)という一風変わった社名のデザイン会社の代表であり、飲食、不動産、官公庁など幅広いジャンルの販売促進に関わる制作を手掛けています。ポスターやチラシはもとより、CI・VIも得意とする、今回起用した3名の中では最も実績のあるクリエーターです。http://omsb.info/
作品C案をデザインしたのがアーティストの関川航平さんです。現在、大分県別府市の「清島アパート」に滞在しており、BEPPU PROJECTに参加しています。コンペにも遠方からの参加となりました。アーティストとして幅広いジャンルで作品を発表し続ける傍ら、自身の展覧会のポスターやチラシ、ロゴタイプなども手掛けるなど多彩な才能を持ったアーティストです。http://ksekigawa0528.wix.com/sekigawa-works
最後に、最終選考の3案には惜しくも残ることができませんでしたが、果敢に挑戦してくれたクリエイター宇佐美窓里さんを紹介します。普段は待ち受け画面や販促バナー、ゲームアプリのデザイン制作を担当。今回推薦したクリエーターの中で唯一の女性です。最年少ということもあり、期待される中で、シンプルだけど一度見たら忘れない、記憶に残る作品を仕上げてくれました。
NPO法人アート&ソサイエティ研究センターのミッションの一つに、若手クリエイターの支援があります。今回はクリエイターと企業を結ぶ一助を担いましたが、推薦した3名が、今回のコンペをステップに、さらに活躍の場を広げて行くことを願っています。また、ロゴマークのテーマが「環境・社会貢献活動」であること、グループ社員によるWEB投票でグランプリを決定する参加型プロセスであることにも注目しました。地域や社会的課題に社員一人ひとりが向き合い参加する「MS&ADみんなの地球プロジェクト」。グランプリを受賞したロゴマークが、地域との深まりや社員同士の結び付きを高める象徴として、大きく育つことを期待しています。