大人の寄り道ワークショップ—自分のロゴをD.I.Y—第二弾を終えて

「自分」を表現する手法のひとつとして、オリジナルロゴを制作するワークショップの第二弾を9月29日に開催しました。

プロジェクト名:大人の寄り道ワークショップ—自分のロゴをD.I.Y—第二弾
アーティスト:志喜屋徹
ワークショップ:2016年9月29日
開催場所:amu

3ヶ月前に開催した第一弾では全二日だった日程を、今回は一日に凝縮しての開催となりました。その成果か、参加申込者は定員を超える人数となり、自分を表すオリジナルロゴへの関心の高さを伺い知ることができました。
講師は前回に引き続き、造形アーティストの志喜屋氏。まずはロゴについての基礎知識から学びます。ロゴに隠されたちょっとした秘話などを交えながら、分かりやすくロゴタイプとシンボルマークについて解説。ロゴにまつわる興味深い内容に、参加者は時折感嘆の声を漏らし、熱心にメモをとっていました。

講師によるイントロダクション。ロゴタイプとシンボルマークについての事例紹介、自分ロゴの考え方について解説。

講師によるイントロダクション。ロゴタイプとシンボルマークについての事例紹介、自分ロゴの考え方について解説。

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一日コースとなった今回のワークショップでは『手を動かしながら、右脳を働かせ、豊かな発想へと導く』プロセスを重視しました。
1本のペンから何が生み出せるのか。まずは方眼紙いっぱいに自分の名前を書くことから始めます。簡単なようで、マーカーを使い慣れていない人には、書き慣れているはずの自分の名前を書くのも一苦労です。
漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字を角文字、丸文字で表現。どんどん手を動かしていくうちに、マーカーにも慣れ、ペンが走ります。描いてみて初めて見えてくるもの。自分の名前の中に隠された『形』が浮かび上がってきたらそれを手掛かりにアイディアを導き出します。講師からもデザインのポイントやアイディアのヒントをもらい、自分ロゴが徐々に形になっていきます。

まずは自分の名前を書いてみることから。書き出した名前を解体したり重ねたり、オリジナルの形を探す。

まずは自分の名前を書いてみることから。書き出した名前を解体したり重ねたり、オリジナルの形を探す。

デザインなど全く関心のない初心者の方でも、自分の名前を書き出していくうちに、太さや長さ、大きさや角度などちょっとした変化から自由に書体を作り出せる「手を動かすデザイン」の醍醐味を体感できたのではないでしょうか。
また、いかに自分のオリジナリティーをその中に表現するか。第一弾のワークショップでは、『自分の好きなモノ、コト』をロゴに加える手段や方法についても詳しく解説しましたが、今回はあまり触れなかったにもかかわらず、この短い時間内に自分のバックグラウンドやパーソナリティーなどを加味したデザインに仕上げた参加者が数名いたことには、講師共々大変驚きました。

講師より完成したロゴマークの総評。

講師より完成したロゴマークの総評。

自分の名前に向き合うことから始めた今回のワークショップでしたが、最後には、参加者全員が唯一無二の『自分ロゴ』を完成することができました。手を動かすことの楽しさ、そして無から作り出した文字を自由に操り、意味を持たせ、ひとつのロゴを完成するまでの過程。ここで培った柔軟な発想力が他の場面でも気づきや変容のきっかけとなれば嬉しく思います。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

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