廃品となっていたアナログのレコード盤がアートに再利用されて色の輪が記録された
2022年秋「第18回お茶の水アートピクニック」にて開催した「くるくるお絵描きワークショップ」
アーティスト:小林大悟(こばやしだいご)
開催日 :2022年10月8日(土)・9日(日)
実施場所 :茗渓通り(JRお茶の水駅 聖橋口改札前)
参加人数 :105人前後
参加者はレコードを知らない子供から、レコードに絵の具を塗ることに抵抗感のある大人まで。
最初にアーティストから、実際にレコードをかけたりしながら、レコード盤には本当は音楽が記録されていることの説明や、また廃品となったレコードについてのお話など、各参加者との丁寧なコミュニケーションから始まりました。
絵の具は、お茶の水の街をイメージしてアーティストが予め調整した10色ほど。参加者は思い思いの色を選び、実際のプレーヤーの上で回転するレコード盤に、レコード針の代わりに絵の具をつけた筆を置くと…。みるみると色の輪が広がる感覚に、子供も大人も引き込まれていました。
100枚ほど用意されていたレコード盤は、2日目途中で無くなり、ワークショップは大盛況で終了。
幅広い年代の多くの方々に、アートを体験してもらうことができました。
じっくり色を重ねてみる?それともあまり混ぜない方が?黒い地を残す?残さない?それぞれのグラデーションは一瞬の判断で変化するスリルもありつつ、楽しみながら制作。なかには筆をバトンタッチして共同制作された一枚も。
乾燥後にマジックペンやアーティストのオリジナルシールなどでデコレーションをして完成。
完成品は「レコード盤の真ん中の穴を利用して壁飾りにできます」というアーティストの提案や、置き物、メッセージカードの背景にするという声もありました。
以下に完成作品の一部をご紹介。
今回ご参加者だけではなく、足を止めて周りでご覧になっていた方々にも、廃品となっていたレコード盤から、新たな音色が聴こえてきたのではないかと思います。
アーティストの小林さんには、4年ぶりに本格開催の「お茶の水アートピクニック」を訪れる多くの人が、気軽に立ち寄って、実際に体験してもらえるワークショップをお願いして考えていただきました。改めて素敵なワークショップをありがとうございました。
※このワークショップについて、小林さんのウェブサイトページ ↓
https://www.kobayashidaigo.website/recordboardworkshop/