『種は船 in 舞鶴』関連資料の内、段ボール箱等の容器に収まらないサイズの資料、主に段ボール製のパネルを梱包する作業を9月27日に行いました。
これらの資料が舞鶴から東京に送られてきた際、舞鶴の方々によって梱包されていました。しかし、そのままの状態では出し入れの際、資料を破損させる、または梱包に用いられていた粘着テープが資料に損害を与える恐れがあるため、そして送られてきた時の梱包材自体がボロボロになっていたため、新たに資料を梱包し直すことにしました。
梱包方法を考える際、ただ運搬の際に資料が傷つかないように梱包するだけではなく、運搬後も資料の保存容器として利用出来るようにして欲しいという要望でした。この要望を実現するには資料の出し入れが出来るように梱包する必要があります。当初は粘着テープ類を使わぬ様、梱包用の紙を畳のように折って梱包するという方法を考えてみました。しかし、対象である資料が小さいものでも一辺が1m近くある段ボール製のパネルということを考えると実用的ではないと判断。代わってテープを使って普通に梱包するが、最後の一辺だけはテープで留めずそのまま袋状にしておくことで、資料の出し入れを可能にしておくという方法をとりました。
もう一つ悩んだのが薄葉紙の扱いです。資料を梱包する際、資料の破損を防ぐため薄葉紙という薄手の紙で資料を包む必要があります。この時、通常粘着テープは使わないのですが、今回の作業で梱包する資料の中には薄様紙1枚だけでは包み込めない資料が数多くあります。原則に従えば、それらの資料もテープを使わず多数の薄葉紙を梱包すべきですが、資料の出し入れということを考えると少し問題があります。そこで今回の作業では薄葉紙複数枚を切り貼りすることで1枚の大きな薄葉紙を作ることにしました。しかし、それでも薄葉紙にテープを使うべきではないという考えもあるため、この点についてはどうするべきなのか今でも悩んでいます。
また段ボール製パネルとは別にポスターや航海に使用する海図を梱包する作業も行いました。これらの資料は送られてきた当初筒状のケースに収められていたが、丸めたままで保管するのは資料保存上問題があるため、2枚のボードで挟み込むという方法をとりました。しかし、そのままでは折角挟んだ資料が動かす際にボードから抜け落ちたりする危険性があります。そこで2枚のボードに穴を開けて紐を通し、結わえ付けることで資料が抜け落ちないようボードを固定することにしました。さらにひと工夫としてボードの四辺の内、一辺だけを多数の紐で固定することで、ボードがスケッチブックの様に開け閉め出来る形にしました。
T.M