2024年11月20日、中国・杭州のChina Academy of Art(CAA:中国美术学院)で開催された国際シンポジウム「Deacidification: Perception and Interpretation of Art Archives」に招聘いただき、P+ARCHIVEディレクターの井出が参加しました。
シンポジウムでは、香港、インドネシア、インドの各国からのアーカイブに関する報告が行われ、当法人を代表して井出が日本の取り組みとしてP+ARCHIVEの活動について発表しました。後半のセッションでは、アジア各国の報告に続き中国国内のさまざまなアーカイブ活動も紹介され、多様なアーカイブの在り方について意見交換を行う貴重な機会となりました。
P+ARCHIVEの活動に関しては多くの参加者から関心を寄せていただき、特に「アート・アーカイブ・キット」や「アート・アーカイブの便利帖」、「エイ!エイ!オー!(Art Archive Online)」の取り組みを通じたアーカイブ手法の研究と情報発信が注目を集めました。私たちが取り組んできた活動が国を超えて共感を得られたことは、今回のシンポジウムの参加においてとても意義深い成果となりました。
2日目には、CAAキャンパス内にある美術館を視察するツアーに参加しました。広大なキャンパス内に点在する美術館の展示や活動内容は多岐にわたり、バックヤードを含む視察を通じて貴重な学びを得ることができました。
これまでは主に国内を中心にアーカイブ活動を展開してきましたが、今回のシンポジウムを通じて、アーカイブの課題や期待が国を超えて共有できることを確かめることができました。今後は、国内のアート・アーカイブへの寄与に加え、国際的なネットワークを広げることを視野に引き続きP+ARCHIVEの活動を進めていきたいと考えています。
シンポジウムの詳細については、後日改めてレポートとして報告いたします。