ART & SOCIETY RESERCH CENTER

P+ARCHIVE

2022.12.16

クリエイティブ・アーカイヴ研究会でレクチャー&ワークショップを行いました

ワークショップ風景 写真提供:未来創造継承センター

東京藝術大学 未来創造継承センターは、2022年4月に新たに設置された機関で、絵画や楽曲といった作品だけでない芸術に関する様々な物事を、保存・継承し、新たな表現への循環を促す「クリエイティヴな」アーカイヴを目指して活動しています。

その活動の一環としてアーティストのための「クリエイティヴ・アーカイヴ研究会」が開催されることになりました。この研究会では、現代のアーティストは創作活動だけでなく、自身の作品や活動を意識的にアーカイヴすることが必要となっている背景の元、アーティストのためのアーカイヴをテーマに、より実践的なアーカイヴを学ぶ場を提供します。その研究会の一枠として、「アート・プロジェクトの現場で取り組むアーカイブの実践」というテーマで全3回のレクチャー&ワークショップを実施しました。

初回は2022年11月14日に「アーカイブの実践を通じて考えるプロジェクトの記録・整理・保存」というタイトルでオンラインレクチャーを行い、P+ARCHIVEの活動を通じてアーカイブの基礎的な理解やさまざまな利用の可能性について話しました。

レクチャーを踏まえて実践ワークショップを2回に分けて実施しました。11月29日の第1回ワークショップでは、実際に資料を整理しながら目録に登録するワークショップ形式で、参加者で協力して目録を作り上げる作業イメージを共有しました。そして12月16日の第2回ワークショップでは、参加者で協力して作成した目録と資料を振り返り、資料の評価選別や保存方法、公開するときの注意点などについてディスカッションしながらアーカイブを公開することの意味を考えていきました。