2011年度、P+ARCHIVEは「Morphe」事務局が保存してきた関連資料を仮所蔵し、公開に向けて整理・編成作業をおこないました。Morphe の活動を今も詳細に伝えてくれるのは、これらの貴重な資料のみだといえるでしょう。アーカイビングを進める過程で、その成果を「アーカイブセンター」(2011年12月7日‐12日)にて展示し、関係者が一堂に会したトーク・セッションを開催しました。Morpheに関する資料は、本サイト「Morphe’95-2000資料 デジタルアーカイブ」から検索できます。
「Morphe(モルフェ)」は1995年から2000年にかけて、東京・青山を主な舞台として開催された、地域型のアート・プロジェクト。ギャラリーを中心に、ブティック・喫茶店・自動車ショールームなどで、現代アートの展示・上演等をおこなった。当時の現代アートシーンの中心地である銀座に対して、ファッション最先端の地、青山から新しい流れを生み出そうとしたのがMorpheのはじまりであった。 各年展示テーマを設け、1995年「亀裂:City Crack」では、 阪神大震災・地下鉄サリン事件など、同時代の「都市の危機」と正面から向き合った。98年は三重県・南勢町をもう一つの舞台に加え、00年には香港の ARTscope とコラボレーションするなど、毎年特徴のあるプログラムが実施された。