創造の背景やプロセスを伝える記録や資料を保存することで、第三者にもその活動を理解できるアーカイブとなります。またそれは、主催者にとっても次の活動に活かすことができる貴重な資産にもなります。
しかし、活動の現場はマンパワーや資金不足に直面し、活動を通じて生まれるさまざまな資料を残すことには課題を抱えています。私たちは、それぞれのプロジェクトの現場に合った実践可能な方法を共に考え、アーカイブ構築のサポートに取り組んでいます。
2023年度に、NPO法人ダンスアーカイヴ構想(DAN)の「9.5mmフィルム調査」に協力しました。DANは大野一雄舞踏研究所を母体とし、そのアーカイヴ活動を引き継ぎながら、新しいダンスアーカイヴの形を模索する活動を続け…
2017年度に依頼を受け、ベネッセアートサイト直島(BASN)の資料保管に関する現地調査を実施しました。1980年代後半に始まったBASNの活動により、直島は世界有数のアートが集まる場所として国際的に知られ、世界中からア…
フェスティバル/トーキョー(F/T)は2009年より開始し、2020年まで12年間に渡って豊島区・池袋エリアを中心に舞台芸術の多様なプログラムを開催してきました。2021年度より「東京芸術祭」と統合されることに伴い、F/…
2019年度より長久手市文化の家で保管されている資料の現状調査に着手し、アーカイブズ構築を取り組みを始めました。愛知県長久手市に1998年に開館した文化の家では20年以上にわたって続けてきた活動で蓄積された資料を、地域の…
コトブキシーティング株式会社(東京)から依頼を受け、2019年9月より資料調査を初め、アーカイブズ構築に取り組みました。1914年(大正3年)に創業以来の事業変遷の歴史を伝える資料は、大正〜昭和初期に作成されたものを含め…
アートプロジェクトのアーカイブ事業は、NPO法人アート&ソサイエティ研究センターとアーツカウンシル東京(旧東京文化発信プロジェクト)の共催事業『P+ARCHIVE(ピープラスアーカイブ)』として2010年より開始されまし…
2015年度よりアーカスプロジェクトで保管されている資料の現状調査に取り組んでいます。茨城県守谷市にあるアーカススタジオを訪問調査・ミーティングを重ね、蓄積された貴重な運営資料やアーティスト資料の活用に向けた整理・目録化…
2015年度に相模湾・三浦半島アートリンク(SaMAL = Sagami Bay and Miura Peninsula Art Link)が取り組む事業に協力し、葉山芸術祭のドキュメンテーション「葉山芸術祭データブック…
2010年度発行の『アーカイブ・ガイドブックβ版』を皮切りに、アート・プロジェクトの記録を整理・活用するための様々な手法を開発・研究してきました。 その成果として2013年度にはアーカイブの実践に役立つ『アート・アーカイ…
2011年度、P+ARCHIVEは「Morphe」事務局が保存してきた関連資料を仮所蔵し、公開に向けて整理・編成作業をおこないました。Morphe の活動を今も詳細に伝えてくれるのは、これらの貴重な資料のみだといえるでし…
2012年度に、現在進行形のアートプロジェクトの記録を「走りながら残す」というトライアルとして、『種は船 in 舞鶴』をアーカイビングに取り組みました。「いかに資料を失うことなく効率的に残していくか」という課題のもとに、…
1980年代~90年までの日本全国の自治体および民間組織が実施したパブリックアートに関する貴重な資料を収集してきた、「パブリックアート研究所」代表の杉村荘吉氏より寄贈いただいた資料です。 パブリックアート研究所(1992…