ART & SOCIETY RESERCH CENTER

P+ARCHIVE

アート活動としてのアーカイブ

都市や地域と結びついたアート活動が日本全国で活発に実践されている現在、美術館や美術専門施設内での活動と異なり、その活動資料や記録は散逸していく傾向にあります。こういったアート活動の資料を保存し、公開し、活用していくことは、単にその情報を蓄積するという役割だけではなく、現在進行形で変わりゆく状況そのものを支え、未来につなげていく文化環境を構築していく役割を担います。今日、アート・ドキュメンテーションは、日本のこのような文化の基盤を補うものとしてその重要性が注目されつつあるといえるでしょう。
本講座では、日本や世界におけるアートプロジェクトやパブリックアートなど、社会とダイレクトに関わりをもつアート活動をアーカイブ化する手法について、この分野の専門家から具体的に学んでいきます。

また、ケーススタディとして、現在リアルタイムに進んでいるアートプロジェクトのドキュメンテーションを受講者が実際に行なう機会を設け、その過程をとおして、プロジェクトのプロセスをドキュメントしていく重要性やその知識を実践的に身につけていくことを目指します。

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