Public Art Review 最新号刊行
『リアリズム&リプレゼンテーション』”Realism & Representation”

Public Art Review 43号

2010年秋冬号<43号> Issue 43 • fall/winter

今号のパブリックアート・レビュー誌は、近年アメリカ合衆国や海外において増加傾向にある具象的表現のパブリックアートを特集している。ゲストエディターに美術評論家パトリシア・フィリップス(Patricia C. Phillips)らを招き、具象的彫刻、人びとの参加を促す作品等を紹介する。さらに、ヨハネスブルグのアパルトヘイト廃止後における自由への開放、ストリートにおけるパブリックアート、メモリアルの考え方に多大な影響を与えた2人のアーティスト等を扱う。

その他に、アメリカの各州におけるパブリックアート・プログラムの連載として、本号ではニューヨーク市でのプログラムを紹介。さらに、アトランタ、セントポール、台湾でのパブリックアートの現状やカリフォルニア州立大学のキャンパスシステムのパブリックアート・プログラム等を取り上げる。

【掲載アーティスト】
Antony Gormley、Kate Gilmore、William Cochran、Roman Signer、Reshada Crouse、Marlene Dumas、William Kentridge、Judith Shea、Patricia Cronin、William Pope.L、Mark Tribe

A4、98頁 オールカラー 定価1,700円

| |

「Open Meeting@The公開空地」プロジェクトがこの秋、本格始動します!

今回の「公開空地@Afternoon→Night」プロジェクトは、A&Sの拠点(3331アーツチヨダ)に程近い秋葉原駅周辺にフォーカスし、その世界的に注目される地域に点在する「公開空地」に昼夜にわたり、アーティスティックな光をあてるプロジェクトです。

多くのひとびとが常に行き交う都市空間を舞台に展開するこのプロジェクトは、若手アーティストのパブリックな場での作品発表を支援するとともに、秋葉原のコミュニティが享受できるアートイベントとして、地域の創造性を高めることをめざしています。

特に今回は、日本オーディオ協会のオーディオ・フェアとリンクして、そのイベント会場である富士ソフトアキバプラザのご協力のもと、実施されます。

アキハとコミュニケートするアートイベントに是非ご参加ください!
参加希望の方はinfo@art-society.com (アート&ソサイエティ研究センター)までお申し込みください。

11月20(土)

17:30~18:30 ペンライト・パフォーマンス予定場所:秋葉原富士ソフト 南側エントランス(地図

19:00~20:00 映像プロジェクション(若手アーティスト作品)予定場所:秋葉原富士ソフト 御徒町側エントランス(地図
norimimchi hirakawa ≪the irreversible[ para-no.0]≫

11月21(日)

13:00~16:00 TETTA『三十三間堂プロジェクト「千仏顔を作ろう!」/三十仏の会』詳細:http://teddha.exblog.jp/
予定場所:3331アーツチヨダ

16:00~17:00 TETTA「仏を学ぶ歩きかた」3331アーツチヨダ ~ 秋葉原駅前 ~ 秋葉原富士ソフト 南側エントランス(地図

18:00~20:00 TETTA「三十三間堂プロジェクト/三十仏の会」映像プロジェクション予定場所:秋葉原富士ソフト 南側エントランス(地図

【主催】
特定非営利法人 アート・アンド・ソサイエティ研究センター
〒101-0021東京都千代田区外神田6丁目11-14, 3331Arts Chiyoda, 311b
TEL:090-7719-9972
URL:http://www.art-society.com

【協力】
社団法人 日本オーディオ協会、富士ソフトアキバプラザ

| |

「Open Meeting@The公開空地」プロジェクト

都市にある「公開空地」という不思議な空間。このスペースは、プライベートな所有地であり、 同時にパブリックな空間として存在しています。 アート&ソサイエティ研究センターは、この「公開空地」を文化的に利活用することを検討する新たなプロジェクトを2010年夏からはじめました。

Read more…

| |

アンドレア・ジッテル インタビュー / ハイデザート・テストサイトの軌跡

磯山智之

ロスアンジェルスから東へ約220キロ、フリーウェイ10号線から分岐した62号線は、北へ向かい一気に高度を稼いだあと、ジョシュアツリー国立公園の北端を縫うように東進する。南側には海抜150mから1500mに跨がる国立公園の砂漠の奇観が続く。アンドレア・ジッテル1主催の『ハイデザート・テストサイト』(HDTS)は、このフリーウェイに沿って点在する砂漠のコミュニティを舞台にした壮大なアート・プロジェクトである。恒久的な作品の設置だけでなく、毎年夏には期間限定の展示やイベントも数多く行われ、地元には現代美術のひとつのありようとしてすっかり定着した。

しかし、HDTSを体験するのは容易ではない。一番西のサイトから一番東のサイトまで直線距離で80キロ以上、すべてを見ようとすれば2日あってもたりない。ましてや、いくら地図があるといっても、目印の少ない灼熱の砂漠で目的のサイトに一発で辿り着くなんて不可能に近い。行ったり来たり、砂漠の只中で道に迷うこともHDTSの醍醐味である、とアンドレア自身も言っている。

2000年にジョシュアツリーに住居を構えて以来、アンドレアと友人達とともに私財を投じて近隣の土地を購入し、アーティスト達に表現の場を提供してきた。何が彼女を突き動かし、何を彼女はこの砂漠の酷い照り返しの下で見てきたのだろう。七年に亘るHDTSの活動をアンドレアに振り返ってもらった。

Allen Compton (from HDTS 3) / Photo credit: none

Read more…

| |

未建築な建築/この未完なものの素晴らしさ

藤原惠洋 (九州大学大学院芸術工学研究院教授・建築史家・工学博士)

1.プロローグもしくは建築の省察への径(みち)
2.小屋への偏愛
3.津久見市のミカン小屋との邂逅
4.ミカン小屋の建築性
5.ミカン小屋の成立の背景
6.今和次郎の感受性で
7.建築の初源へ

Read more…

| |

Public Art Review 42号刊行

特集『Australia + New Zealand』

オーストラリアとニュージランドのパブリックアート特集。
ゲスト・エディターにパブリックアートのキューレターであるアン・ロックスレイを迎え、2カ国のユニークなプロジェクトを紹介しつつ、そのプログラムやアーティスト、実践アイディアなどを報告する。
リチャード・セラ、アンディ・ゴールズワージ、ソル・ルウィット、アニッシュ・カプーワ、クリスト=ジャンヌ・クロードなどの作品やオーストラリアの主要都市でのテンポラリー・プロジェクトのツアーを紹介。
その他、米国メリーランド市のコンテンポラリー・パブリックアートの歴史と現状の調査、アーロン・レヴィによるパブリックアート界の4人のリーダーとの対談、世界における最新のパブリックアート・プロジェクト情報、関連書籍の紹介などを掲載。

定価1,700円(郵送費別)

| |

Public Art Magazine Vol.2(配布終了)

特集:建築・都市・ランドスケープデザインとアートの横断領域
由本みどり、小杉浩久、大野博史、池田一、北川貴好、等

インタビュー:アンドレア・ジッテル(アーティスト)、西野達(アーティスト)
リポート:「東京アートポイント計画」、「ソウル市の都市デザイン政策」、「中之条ビエンナーレ」、「別府現代芸術フェスティバル」、「堂島ビエンナーレ」、「水都大阪2009」等
その他海外・国内プロジェクト・レビュー、Bookレビュー等

36頁、オールカラー

| |

Public Art Review 41号刊行

“Public Art 2.0: Media, Technology & Community in the Interactive City”

パブリックアートの最新動向として、ハイテクノロジーによるアート表現に注目した特集:Public Art 2.0: Media。パブリックスペースにおいてアーティストがテクノロジーを駆使し、いかに表現の可能性にチャレンジしているかを紹介する。インターネットを使用したアートによるネットワーク形成やGPSを活用して地域のサービスを向上させた作品、巨大LEDスクリーンにマルチプロジェクションを行なう作品など。その他、イリノイ州のパブリックアート政策やポートランド、フェニックス、テル・アヴィブ等のプロジェクトを掲載。

A4、107頁 定価1,700円

| |

インフォーマル レクチャー Vol.11

レクチャー11回目講師の安丸さんは、社会企業家養成プログラムの一環で、昨年9月にニューヨークを拠点とする非営利まちづくり組織PPS(Project For Public Spaces)に短期間インターンとして参加し、米国にて昨今取り組まれているユニークなまちづくりを体験しました。
このトークでは、コミュニティを主体の公共空間づくりを促す調査や公園や広場、交通施設などの運用計画など35年の実績をもつPPSの活動の紹介を中心に、チェルシー地区の鉄道高架跡地を遊歩道パークに転換した『ハイライン』プロジェクトや、ブロンクス地区の大通り街路樹を使ったアートプロジェクト『ツリー・ミュージアム』など、ニューヨークで現在進行中の文化芸術プロジェクトに関する新たな取り組みについて紹介していただきます。

『場づくりとアートのソリューション −N.Y.での体験を通して−』
2月10日(水) 18:30〜20:00
トーク: 安丸 尚登(Naoto Yasumaru)

| |

インフォーマル レクチャー Vol.10

文化庁研修制度により3ヵ月間オランダに滞在し、パブリックスペースにおけるアート活動の調査をなさってきた露口典子さんにお話を伺います。
露口さんは、これまで行政や民間企業にたいし文化環境のプロデュースを行い、またユニークな視点からアートを捉えた美術展を企画・運営してこられました。
トークでは、滞在先の芸術団体SKORの活動や役割、オランダのパブリックスペースに関する考え方やアートプロジェクトへの取り組み、一般の人たちのアートへの反応などについて、滞在体験80日間の凝縮された体験から語っていただきます。

『オランダでの80日間見聞録』芸術組織とアートプロジェクトの報告を中心に

12月21日(月) 18:30〜20:30
トーク: 露口 典子(文化環境プロデューサー)

| |