公開空地プロジェクト
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周辺住民や歩行者が利用できるように解放されている都市の“公開空地”。この“空地”は、敷地所有者のプライベートな土地であると同時に、一般に開かれたパブリック空間でもあります。東京千代田区、港区、中央区内だけでも230カ所あまり存在し、高密度開発の都心における貴重なオープンスペースとなっています。ところが、この「パブリック」または「プライベート」という中間的空間である“公開空地”は、人びとにその存在をほとんど知られることもなく、通行やベンチでの休憩など、その利活用は非常に限定的な状況にあります。
この公開空地をもっと文化的に活用していけないか?まちの人びとがアートを楽しめる場、街なかで何か新しいことを実現したいアーティストの発表の場にできないか?そのような思いからArt&Society研究センターは、2010年より『公開空地プロジェクト』という取り組みをはじめました。都心の有効なオープンスペースである“公開空地”の活性化を目的とし、毎年1回、東京千代田区の公開空地を対象として、アーティストたちによる発表活動を継続的におこなっています。