【SEA展レクチャー・シリーズ】
MDRの参加型パフォーマンスは「社会の鍼治療」

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ママリアン・ダイビング・リフレックス(MDR)は、1965年カナダ、エドモントン生まれの作家、脚本家、パフォーマンス・アーティスト、ダレン・オドネルが1993年に設立したアート&リサーチ集団である。2003年まではオドネルの舞台パフォーマンスが中心だったが、伝統的なヨーロッパ演劇の後進性や硬直性に限界を感じた彼は、「人々はお互いにどのように関わりあえるか」をテーマにアプローチの幅を広げ、学校や老人ホーム、地域組織、国際アート・フェスティバルなどとのコラボレーションで、“社会の鍼治療(Social Acupuncture)”と称する、遊び心にあふれ、挑発的な参加型プロジェクトを行うようになった。2006年に著書『Social Acupuncture』を出版し、MDRの創造的方法論を確立した。
本レクチャーは、代表的プロジェクト「子どもたちによるヘアカット」をはじめさまざまな事例から、そのコンセプトを説き明かす。

MDRの参加型パフォーマンスは「社会の鍼治療」
Participatory performance by MDR is called “Social Acupuncture”

登壇者:ダレン・オドネル(ママリアン・ダイビング・リフレックス[MDR]芸術ディレクター)
Speaker: Darren O’Donnell (Artistic Director of Mammalian Diving Reflex)

2月24日(金)19:00〜21:00
会場   アーツ千代田3331 (1階 コミュ二ティスペース)
定員   50名(先着順 事前申し込み不要) ※通訳付き|通訳:池田哲
参加費  500円(メインギャラリーの展覧会を鑑賞される方は、入場券が必要です)

子どもたちによるヘアカット Haircuts by Children
10 ~ 12 歳の子どもたちが、プロの美容師から講習を受けた後、本物の美容室を借り、大人の客に無料のヘアカット・サービスを行う。そのねらいは、「子どもたちには美的・創造的な決定のできる個人としての責任と自信を持たせ、大人たちには、従来の大人と子どもの力関係が逆転した非日常的な体験により、子どもの能力を見直すきっかけを提供する」。2006年からMDRが活動拠点を置くトロントをはじめ、世界35都市で、主に地域の芸術祭のプログラムとして実施されてきた。日本での初開催となる今回は、足立区のオルタナティブ・スクール「こどもみらい園」の児童を中心に、2 月 26 日(日)にヘアカットに挑戦する。

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子どもたちによるヘアカット −Haircuts by Children−

『ソーシャリー・エンゲイジド・アート展:社会を動かすアートの新潮流』

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