IFレクチャーの3回目は、出版社フィルアート社編集長の津田広志さんをお呼びしてお話をうかがいます。津田さんは、アートエディターとして大野一雄『稽古の言葉』川俣正『アートレス』などのアーティストブックやアルフォンス・デーケン『あなたの人生を愛するノート』、『アート・リテラシー入門』など「読者参加型」の本を多く企画編集されてきました。2000年頃より、観客の生の感性を大切にした「アート・リテラシー」の必要性を説かれ、社会人を対象に広く普及活動もされています。マイブームを語る私語や「うまい、きれい」な言葉だけが氾濫する現在、アートと遭遇して「たじろぎ」や「感動」をかろうじて言葉にすることこそ、各人の陰影をもった深い経験を作ると言われます。「アート・リテラシー」とはなにか。「表現するオーディエンス」とは誰か。アートと鑑賞者のインタラクションの現在形を語っていただきます。
『アート・リテラシー: 表現するオーディエンスのために』
2月7日(土) 15:00~17:00
トーク: 津田広志(Hiroshi Tsuda) アートエディター