ART × 公開空地
― 都市に介入するアート・コンペティション ― 【結果発表】

テーマ 「本とまち」


審査委員   
岩井 成昭 (秋田公立美術大学教授/アーティスト)
佐藤 慎也 (日本大学理工学部建築学科准教授/建築家)
藪前 知子 (東京都現代美術館学芸員)
立川 資久 (東京都千代田区区民生活部長)
瀬川 昌輝 (昌平不動産総合研究所 代表取締役)


審査総評

2審査風景若手アーティストの支援を目的とした『ART × 公開空地』コンペティションの審査を厳粛におこなった結果、3名の受賞者を決定した。
関東のみならず東北や関西からも応募が寄せられ、インスタレーション、パフォーマンスなど、バラエティのある作品が集まり、若々しいアイディアに溢れた内容であった。
課題としては、作品のアイディアと場所の関連性が希薄であった点があげられる。遠方からの応募者は致し方ないとしても、近郊の応募者は提案の前に一度は対象敷地を訪れ、その場の意味や空間の特色を読み込み、色や形、大きさなどをもっと熟考してほしかった。
また、応募者が自身のやりたいことを提案するだけでなく、この場所でなければできない必然性あるアイディアを考案し、コンセプトを深めるよう励んでほしい。
今後も都市の公開空地を舞台として、アーティストたちがユニークな作品を発表していくことを期待したい。


グランプリ1点(賞金200,000円)

「駅前ラブストーリー ロミオとジュリエット編」 関川航平と栗原千亜紀

駅前ラブストーリー1.20140127

【作品の形態】パフォーマンス

【作品コンセプト】
御茶ノ水駅前は、通行人が多く、そのほとんどが、会話もなくただすれちがうだけである。そこで、通行する人々にアテレコ(動きにあわせて音声をふきこむ)することで、日常の世界から、物語の世界へとシフトさせる。駅前広場にあるモニュメントを活用して、その高さをロミオとジュリエットに出てくるジュリエットの立つバルコニーに見立て、通行する人々を次々にロミオにする。無理やり駅前の空間を“ロミオとジュリエット”として『読む』ことでささやかな関係性の変化を生む。

【審査委員からのコメント】
多数の人びとが途絶えることなく行きかう公開空地という特性が良く生かされていた。通行人の不意を打つように、人びとを突然に巻き込み、一時的に役者としてしまう仕掛けがおもしろい。日常的な街の空間に、誰もが知っているような著名な物語をかぶせていくことで、街を非日常的なものへと変質していくアイディアと、明るくユーモアに満ちた点が評価を得てグランプリとなった。

準グランプリ 2点(賞金 20,000円)

「CaPool」 岩塚一恵+酒井亮憲

Capool20140127

【作品の形態】パフォーマンス/インスタレーション幅900cm×奥行600cm×高さ800cm

【作品コンセプト】
「CaPool」はQua Pool(水たまりのようなエリア)を語源とする。街中に置かれた一組のテーブルと椅子、それらを覆う薄膜があがり、ある瞬間に内部が露になる。会話をし、食事をし、読書をしている「ひと」がいる。文字を書いて誰かに伝える「ひと」がいる。そのような行為の中心にある象徴的な空間が、公開空地において通行人や観客を吸い寄せ、滞留させ、いつの間にか観客が作品の内部に存在するようになる。薄膜が降りて捉えられた観客は一瞬躊躇するかもしれないが、私たちは、この場所で出合う誰かと空間を共有し、記憶を共有する。このプロジェクトは、記憶の伝達行為を通じた共有の形の新しい方法を通して、この場で「共有した時間」が相互作用を生み、街へ溢れ出していく過程の記録である。

【審査委員からのコメント】
街の風景を異化し、変容させる手法がユニークであった。実現化するには様々な条件や規制があるが、通常は通行の場である駅前空間に一時的でも人びとが留まれる空間をつくりだすアイディアが斬新であり、今後に期待したい。

「本のまちへ続くカーペット」 小川泰輝

本のまちへ続くカーペット20140127

【作品の形態】立体(木材・紙)幅100cm×奥行1200cm×高さ70cm

【作品コンセプト】
本の材料を広場に広げる。
本、つまり紙とインクで構成されるテキストの成り立ちを示す。
広場から橋に向かって敷いていく。
まちの特異点を接続するはたらきは、本を読むことで得られる感覚と似ている。

【審査委員からのコメント】
本コンペのテーマである“本”を作品化したアイディアは、老若男女が楽しめるものであった。シンプルな表現の中にも御茶ノ水が本の街であるという文化的な本質をうまく表わしている。提案された展示場所がややもすると通行の妨害になるため、置き方にもうひと工夫あるとより良いものとなっただろう。

特別賞 1点(記念品)

「にーてんご」 横山千夏+江町美月

004220140320
【作品の形態】 
立体(針金)7つのワイヤーワーク 幅50〜200cm × 奥行50cm × 高さ50〜180cm

【作品コンセプト】 
御茶ノ水にゆかりのある小説家・夏目漱石の代表作「吾輩は猫である」の吾輩が、御茶ノ水のまちを歩きます。私たちは吾輩と共に針金でできたオブジェの間を進んでいきます。2次元でもない、3次元でもない2.5次元のような不思議な世界を表現し、平面でありながらも日中は陽射しで地面に影を落とし、夜はライトを照らすことで陰影のある立体的な空気を感じさせます。一日を通して変化のある風景をつくりだします。

【市民からのコメント】 
「応募作品の中で一番現実的(天候などを考慮すると)で幅広い年齢層が楽しめる点を評価しました。」「斬新で見やすく、とても良かった。」「テーマの“本とまち”がとても良く表現されていて、老若男女が楽しめる作品だと思う。」

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第4回 「Community」後半を読む (2013年11月8日)
 Education for Socially Engaged Art
 — A Materials and Techniques Handbook —

Ⅱ Community (後半pp.19〜25) を読む

    長期間のコミットが成功を生むのか?オーディエンスは予め設定できるのか?

    < C.ヴァーチャルな参加 : ソーシャル・メディア>
    <時間と努力>
    <オーディエンスに関する質問>

    ソーシャル・ネットワークはコミュニケーションに新たな流動性をもたらし、作品が継続展開してゆく有効な手段となるだろう。一方でSEAは個人、地域をより直接的につなぐ手段として盛んになっているともいえる。このように、SEAはオーディエスと密接に結びついており、そこには潜在的にオーディエンスが存在するといえる。加えて、最も成功するSEAプロジェクトは長期間にわたり特定のコミュニティのなかで活動し、アーティストが参加者を深く理解して展開された場合である。しかし、資金提供者にオーディエンスや場所の要素を予め規定される場合には、難解な作品を、関心や課題が全く異なるコミュニティへ売ろうとする結果になることもある。そのためにもSEAにおいて、アーティストはオーディエンスを明らかにし、彼らに伝えたいメッセージを、自身のなかで明確にしておかなければならない。

    ディスカッション

     

  • ヴァーチャルな社会環境がソーシャル・ネットワークを強化して、社会的な活動やSEAに与える影響は大きいが、SEAはヴァーチャルな関係性が全盛のなかで、アーティストとより直截な関係により、参加者が時間や空間を共有しコミュニケートする手段として重要な役割を担っているといえる。
  • 著者は「SEAは長期間にわたり特定のコミュニティにコミットする場合成功する」と述べている。
  • そのベストな例: CuratorであるMorinがLaosやShakersのコミュニティに数年間介在して、複数のアーティストを招聘してプロジェクトや展覧会をおこなうというもの。妻有など、日本でおこなわれている活動と同じなのか、違うのか、他の事例を含めて精査する必要がある。
  • 著者が「オーディエンス」をどのレベルで捉えているのか?「参加者」と述べる場合とどのように違うのか、その辺りが明確にされていない。より精査して、レベルにおける差異を検討すべきである。
  • 資金提供者によって目的、期間や参加者のフレームが規定されお膳立てされている場合、アーティストが独自のモチベーションをもつことが難しいし、予定調和的な結果になってしまうことが多い。
  • 特に、海外に比較して、日本の場合はアーティスト主導の活動が少ない。そのなかで、アーティストが話しかけたいオーディエンスと伝えたいコンテクストを明確化することは可能なのだろうか?
  • アーティストが社会における問題意識に関心を寄せ、自らのメッセージを伝えるべき相手を想定できるか?それは教育やトレーニングの課題ともいえるだろう。
  • これはアーティストの存在価値を考える上で重要な要素のひとつだといえる。
  • (モデレーター 清水)

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第3回 「Community」前半を読む (2013年10月18日)
 Education for Socially Engaged Art
 — A Materials and Techniques Handbook —

Ⅱ Community (前半pp.9〜18) を読む

    SEAがコミュニティの絆を築く限りにおいて成功か? アートとソーシャル・ワークとの違いとは?

    <A. コミュニティの構築>
    <B. 多層的な参加の構造の構築>サマリー
    SEAプロジェクトはコミュニティと強い関係性をもち、コミュニティ構築のメカニズムとなっている。しかし、SEAはどのようなコミュニティの構築をめざしているのだろうか? SEAがコミュニティの絆を築く限りにおいて成功か?SEAのゴールは社会の価値を肯定する(調和)のか、社会の課題を非難する(対決)のか。 
    SEAの場合、そのプロセスそのものが社会的であり、一般の人びとが受け手という役割を超えて活動し、プラットフォームやネットワークを形成し、プロジェクトの効果が長期的に継続されることが強調される。そのなかで起こるインタラクションには、名ばかり、シンボリックなインタラクションと、アイディア、経験、コラボレーションが徹底的、深層的、長期的に交換される場合とがあり、それらは同等視できない。なぜなら、両者のゴールは違うからである。
    SEAでは多様な参加の層があり、実験的に、1. 名目の参加、2. 指示された参加、3. 創造的な参加、4. 協働の参加に分類できる。このような参加の枠組は、ゴール、作品評価、コミュニティ構築手法の評価に深く関係している。加えて、ソーシャル・ワークの場合のように、自発的、強制的、無意識など個々人の参加のあり方を認識することも重要である。

    ディスカッション

     

  • 参加者、鑑賞者、オーディエンス、ビジターなど、アート特有のことばもでてくるが、参加のレベルによる呼称の差異なども認識すべきである。
  • コミュニティの絆を築く限りにおいて成功か?社会の危機的状況や課題を顕在化させ、解決策を見つけようとする、政治的または反体制的な活動もあるだろう(Santiago Sierraの事例など)。
  • SEAのクライテリアや評価の軸は、その多様性ゆえの微妙なぶれが見られる。
  • アートとしてのアウトプットか(Bishop)、対話によるコミュニティ形成か(Kester)の議論があるが、そのバランスのあり方、アートとしての存在価値などを踏まえながら、我々もSEAのクライテリアと評価の軸を明確化していく必要がある。
  • アーティストの役割とは?ソーシャル・ワーカーではない、アーティストでなければならない特性とは?これを明確化することは、アーティストの教育の場で役立つだろう。
  • プロジェクト終了後も、参加者が自分たちで継続していけるようempowerされることが重要とあるが、その場合、アーティストの意図から新たな展開に向かうこともある。
  • その場合、アーティストのauthorshipとコミュニティのownershipの問題もでてくるだろう。
  • 著者は参加のレベルが1→4に向かうに従って成功につながるという考えであるといえるだろう。
  • 長時間のわたり地域にコミットするSEAはベストなプラクティスにつながると言っている(例 France Morinの活動)。めざすゴールが何なのか?観光振興、まちおこしに終わっていないか?を見極める必要がある。
  • 歌や音楽の場合、再現性が高く、拡がりやすいので、むしろ多くの人びとに共有され、個々人の意識に影響を与える可能性が高いのではないか?
  • アートはより直接的な介入、フェース・ツー・フェースのつながりによる活動が主流である。それによるメリットがあるはずである。アーティストの存在価値につながる可能性?
  • 一方で、藤浩志の「かえっこ」のように、OSを提示した後はアーティストが不在でもシステムとして機能するようなプロジェクトもある。
  • 今後、より多様なSEAの事例を検討して、参加のレベル、個々人の参加のあり方による結果の違いについて明確化していく必要がある。
  • (モデレーター 清水)

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第2回 「Definition」を読む (2013年10月4日)
 Education for Socially Engaged Art
 — A Materials and Techniques Handbook —

Ⅰ Definishion (pp.1〜8) のポイント

  • ソーシャリー・エンゲイジド・アートは、コンセプチュアル・プロセス・アートの様式に属する。しかし、全てのプロセス・ベイスト・アートがソーシャリー・エンゲイジド・アートではない。
  • ソーシャリー・エンゲイジド・アートには、社会的な関与(エンゲイジメント)が必須である。
  • 過去数十年、社会的な交流(インタラクション)に基づくアートは、様々な名で呼ばれてきた。
    relational aesthetics、community art、collaborative art、participatory art、dialogic rt、public art
  • 最近では、social practice と呼ばれることが多いが、この名称からは、アートメイキングとの関連が排除されてしまっている。
  • <分野のはざまで>

  • ソーシャリー・エンゲイジド・アートには、本来アートメイキングの要素が備わっている。
  • ソーシャリー・エンゲイジド・アートは、アートとして認められながらも、伝統的なアート様式と社会学、政治学など関連する分野との間の居心地が悪いポジションに座っている。しかし、そのポジションこそがこの種のアートの特徴である。
  • ソーシャリー・エンゲイジド・アートは、通常は他の分野に属するテーマや問題に関わりながら、それを一時的にあいまいな空間に移動させる機能をもっている。
  • 対象を一時的にアートメイキングの領域に引っ張っていくことで、特定の問題や状況を新しい見方でとらえたり、他の分野に対して目に見えるものにしたりできる。こういった理由から、この種の活動に用いる最適な用語はやはり「ソーシャリー・エンゲイジド・アート」である。
  • <象徴と現実のプラクティス>

  • 政治的、社会的な動機から始まっていても、アイデアや問題を象徴的に表現するだけ(represetation)の行為はソーシャリー・エンゲイジド・アートではない。
  • ソーシャリー・エンゲイジド・アートに関わるアーティストは、公共圏(public sphere)に影響を与える集団的アートをつくりだすことに関心がある。
  • どんなソーシャリー・エンゲイジド・アートプロジェクトも、政治的・社会的立場を明確にすることを前提としている。
  • 「社会的交流social interaction」がソーシャリー・エンゲイジド・アートの中心であり、欠くことのできない要素である。ソーシャリー・エンゲイジド・アートは、ハイブリッドで分野横断的なアクティビティであり、アートと非アートの中間のどこかに位置する。ソーシャリー・エンゲイジド・アートは、想像や仮定ではなく、現実の社会的行為に基づくものである。

    ディスカッション

  • 「ソーシャル・プラクティス」という言葉は、アート関係者ならソーシャリー・エンゲイジド・アートのことだと分かるが、一般の人はアートと結びつけることはできない。
  • ソーシャリー・エンゲイジド・アートのコアに「アート」があることは、しっかり認識する必要がある。
  • 欧米のソーシャリー・エンゲイジド・アートは、具体的なソーシャル・チェンジと結びついて、都市で行われることが多いが、日本のアート・プロジェクトは、地域おこしを目的として地方で展開されることが多い。プロデュース型のアートエキジビションと同じで、それぞれのアートワークの目的(社会との関わり)が曖昧になる傾向がある。
  • 日本では、国外の活動と比較すると、社会とアートの関係性の可能性が十分開拓されていないのでは?
  • (モデレーター:秋葉)

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第1回 「Introduction」を読む (2013年9月6日)
 Education for Socially Engaged Art
 — A Materials and Techniques Handbook —

Introduction (pp.ⅸ〜ⅹⅵ) のポイント

  • ソーシャリー・エンゲイジド・アートの理論化のプロセスが急速に進んでいるのに比べて、その実践における技術的要素についての議論はゆっくりとしか進んでいない。
  • この本の目的は、理論をめぐる論争やアイデアをうまく適用した事例を紹介しながら、「いかにアートを社会領域で用いるか」について、いくつかの手本を提供することである。
  • アートと教育のプロセスは類似している→社会にエンゲイジするアートワークへの挑戦は、教育分野の助けを借りればよりうまくいくだろう。
  • 第二次大戦後の北イタリアのレッジョ・エミリアで始まった幼児教育法から学ぶ。
  • 本書は、ソーシャリー・エンゲイジド・アートを規定する体系や実地訓練を提案するものではない。また、この種のアートのベストプラクティスを提示するものでもない。様々な分野(教育学、社会学、言語学、民族誌学など)から得られた知見に基づいて、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの実践に役立つ技術をまとめたものである。
  • ディスカッション

  • ソーシャリー・エンゲイジド・アートを美術史の文脈の中でどのように位置づけるかについては、ケスター、ビショップなど研究者の間でも議論があるので、今後それらの議論も踏まえていく必要があるだろう。
  • 日本でもアート・プロジェクトの結果をどのように評価するのか、未だコンセンサスが形成されていないので、海外のケースを知ることは有用だろう。
  • 教育分野をはじめ、文化人類学、地政学などの方法論はアートにも応用できるので、このような分野でアートにも関心がある人々とのネットワークづくりが重要だ。
  • レッジョ・エミリア方式については、もう少し詳しく調べよう。
  • この本は、理論書、マニュアル本、ベスト事例集のどれでもない。いわば、社会にエンゲイジするアート活動に関わる人にとっての“心構え”を書いたものにあたる。
  • (モデレーター:秋葉)

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    SEA研究会

    アート&ソサエティ研究センターは、今「ソーシャリー・エンゲイジド・アート」と呼ばれる、地域や社会に能動的に関わっていくアートのあり方に注目しています。この種のアートは、欧米では様々な実践活動の蓄積があり、近年はアカデミックな研究領域としても確立してきていますが、日本ではまだ十分に理解が進んでいないように思われます。
    私たちは、こういったアートの新しい領域について、理解し考えていくことを目的として、自主的な勉強会「SEA研究会」を始めました。
    その第一弾として、ニューヨークMoMAの教育課でアダルト&アカデミック・プログラムのディレクターを務めるアーティストPablo Helgueraによる実践者向けのコンパクトな手引き書『Education for Socially Engaged Art~A Materials and Techniques Handbook』(Jorge Pinto Books, 2011)をテキストとしながら、日本の状況なども見据えて議論・考察し、その記録をこのページで報告していきます。同書のコンテンツは、以下のとおりです。

    今後、月1~2回のペースでこの書籍をテキストとしつつ、ソーシャリー・エンゲイジド・アートのフレームについて考えていきたいと思います。ご興味のある方はお気軽にお問合せください。

    問合せ先:info@art-society.com (件名に「SEA研究会について」と入れてください。)

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    ART × 公開空地
    ― 都市に介入するアート・コンペティション ― 【公募終了】

    compe_top

    poster公募は12月23日(月)をもちまして終了いたしました。
    多数のご応募を誠にありがとうございました。

    応募いただいた作品については、責任をもって管理し、審査させていただきます。最終審査終了後にすべての応募者にメールで結果を通知いたしますので、審査結果についてのお問い合わせはご遠慮ください。

    フライヤーPDFダウンロードはこちらから (5.2 MB)

    開催趣旨

    「ART×公開空地 ―都市に介入するアート・コンペティションー」は、都市の貴重なオープンスペースである“公開空地”に光をあて、若手アーティストが自身の活動を発表し、人びとが楽しむ都市アートイベントです。
    現在、周辺住民や歩行者が利用できるように開放されている“公開空地”は東京千代田区内に120カ所以上存在していますが、その存在はほとんど人びとに知られることなく、その利活用は限定的な状況にあります。この“公開空地”を「アートによって創造的に活用していくこと」、そして「若手アーティストたちにパブリックスペースでの実験的な発表の場を提供すること」、このことによって「人びととのクリエイティブな潜在力を刺激すること」、それがこのエキジビションの目的です。

    コンペティション・テーマ

    【本とまち】
    本の街”としても知られる御茶ノ水の特色を反映したアイディアを募集します。
    グランプリの展示場所は東京お茶の水駅の駅前広場。毎日多くの人びとが往来するこの空間は、待ち合わせ場所であり、地下鉄(千代田線)の地下入口となる活気に溢れた空間です。
    古書店街、楽器店街、スポーツ店街、喫茶店街。かつて日本のカルチェラタンと称され、学生街として発展してきた東京御茶ノ水。この街のスピリッツを体現するような独創的な提案を求めます。

    対象公開空地

    JR御茶ノ水駅・東京メトロ 新御茶ノ水駅の駅前広場

    現地イメージ

    現地イメージ



    より大きな地図で ART × 公開空地 ― 都市に介入するアート・コンペティション ー を表示

    「対象公開空地」図面のダウンロードはこちら(3.4MB)

    展示期間

    テンポラリー・エキジビション(グランプリ受賞ワーク)
    2014年3月7日(金)~ 3月11日(火)
    ※雨天の場合延期します。
    ※パフォーマンスの場合、実施時間は要相談。

    グランプリ 1点 (賞金 200,000円)
    ※作品制作費を含みます。
    ※運送費は要相談。展示作業のための旅費・宿泊費は別途支払(上限あり)
    ※展示期間中にアーティストによるプレゼンション・トークにご出演頂きます。

    グランプリ受賞者は、今最もクリエイティブなクラウドファンディングである「キャンプファイヤー」に掲載するサポートを受けられ、プロジェクトのさらなる資金獲得と発信ができます。


    準グランプリ 2点 (賞金 20,000円)※パネル展示のみ
    ※アーティストによるプレゼンテーション・トークにご出演頂きます。
    イベント参加への旅費は別途支払(上限あり)


    特別賞 1点 (記念品)
    ※入選作品を展示公開し、市民による投票(2014年1月下旬)で決定します。

    審査員

    岩井 成昭 (秋田公立美術大学教授/アーティスト)
    佐藤 慎也 (日本大学理工学部建築学科准教授/建築家)
    藪前 知子 (東京都現代美術館学芸員)
    立川 資久 (東京都千代田区区民生活部長)
    瀬川 昌輝 (昌平不動産総合研究所 代表取締役)

    審査方法

    1次審査:審査員による審査でグランプリ、準グランプリ、入選を決定
    2次審査:市民投票による審査で特別賞を決定
    (新御茶ノ水駅の駅前広場にて展示し、投票により決定します。)
    ※最終審査終了後にすべての応募者にメールで結果を通知します。
    ※審査結果についてのお問合せはご遠慮下さい。

    応募作品

    1. 美術、パフォーマンスなどジャンルは問いません。※音楽は不可。
    2. 応募点数の制限はありません。
    3. コンペ未発表で本人が知財権を有する作品に限ります。
    4. 展示撤収が容易な作品であること。

    応募資格

    1. アーティスト、あらゆる分野のデザイナー、技術者、学生など、団体あるいは個人やグループで応募できます。
    2. 性別、国籍は問いません。ただし、展示準備期間(2014年2月上旬)に日本国内に在住、または滞在していること。
    3. 提案は、国内外未発表なものに限ります。※卒業作品は応募可能です。
    4. 表彰式に出席できる方(受賞された場合)。
    5. 応募時に35歳までであること。

    ※グランプリ受賞者はトークイベントに参加できる方。

    応募方法

    schedule
    1. 期間内にエントリーフォームよりエントリーして下さい。
    2. 受付後、E-mailにて申込番号と申込書をお送りします。
    3. 複数作品を応募いただく場合もエントリーは、1度で結構です。

    entry

    エントリー受付期間:2013年10月1日(火)~2013年12月20日(金)

    応募料

    1応募につき2,000円
    ※応募料金の振り込み先は、エントリーした後にメールにてお伝え致します。

    提出物

    【郵送による申込みのみ可】

    1. 作品のスケッチまたは作品の写真
      – 提出サイズ:A3パネル(額縁なし) ※張りパネや厚手のパネルでも可。
      – 映像、パフォーマンス作品の場合は、1作品最長5分程度。ダイジェスト版として1分程度にまとめたものをあわせて提出してください。形式は「MPEG4」または「AVI」。データはDVDにてお願いします。
      – 作品プランは返却いたしません。
    2. 申込書
      作家名、住所 、電話番号、メールアドレス  
      ※応募作品ごとに申込書をコピーして、パネルの裏側に添付してください。
    3. これまでの作品・参考資料・略歴等の資料
      ※参考作品画像データをCD/DVDに収めても可。

    スケジュール

    エントリー期間:2013年10月7日(月)〜12月20日(金)


    応募期間:2013年10月7日(日)〜12月23日(月)


    1次審査:2014年1月中旬(グランプリ、準グランプリ決定)


    2次審査:2014年1月下旬(特別賞決定)


    表彰式、交流会:展示期間中に予定。


    展示:2014年3月7日(金)~ 3月11日(火)
    ※アーティストによるプレゼンテーション・トークを開催します。


    その他注意事項

    • 著作権その他第三者の権利を侵害しているものは、審査の対象外となります。また、受賞発表後であっても、これらの条件に反していることが判明した場合、受賞を取り消します。
    • 提出された資料は原則として返却いたしません。必要な場合は予め控えを残した上でご応募ください。
    • 応募要項に記載された事項以外について取り決める必要が生じた場合、主催者の判断により決定します。応募者は、その内容に同意できなかった場合は応募を撤回できますが、応募にかかった一切の費用は返却いたしません。
    • 展示期間中の天災、その他不慮の事故・破損・紛失については、主催側は一切の責任を負いません。
    • 受賞者の氏名、年齢、経歴などは、印刷物、ウェブサイトなどで公表させていただきます。
    • 個人情報は、応募作品の受付や問い合わせ、審査の結果通知、その他コンペの業務で必要と思われる事項ために利用させていただきます。原則として、法令の規定に基づく場合を除き、ご本人の承諾なしに、それ以外の目的で個人情報を利用または第三者に提供することはいたしません。その他個人情報の取り扱いにつきましては、主催団体の「プライバシーポリシー」をご参照ください。

    主催・協力・助成

    主催:特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター(事務局)
    協力:特定非営利活動法人お茶の水公共空間マネジメント、お茶の水スキマ大学
    助成:東京都千代田区「平成25年度千代田区文化事業助成」
    主催団体について

    問合せ先

    〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda 311E
    NPO法人 アート&ソサイエティ研究センター
    email : artcompe@art-society.com
    ※ 必ず件名に「アートコンペティション」と記載してください。

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